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現時点でアヴェイラブルな増上寺本の原色版を以下に掲げる。 各増上寺本に対応する東博本を、対比のため各幅ごとに右側に示す。(なお、東博本は増上寺本の約1/2の大きさであるが比較しやすいように約2倍に拡大してある)
両者の表現技法の違い:
増上寺本は画面の前後で色の濃度を変えず、全体に強い調子で彩色されているが、東博本は全ての幅にわたって、遠景に行くに従い淡彩する空間遠近法的手法がとられている。 背景も明るく淡い彩色が用いられ、増上寺本よりも全体に明るい雰囲気で仕上げられている。 さらに増上寺本では殆ど使用されていない紫や桃色が東博本では多用されていると云う。
陰影法の面では、増上寺本では強烈な陰影対比がなされ、不自然さが見られる幅がままあるが、東博本では自然な陰影表現がとられている。
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