ドレ Gustave Dore 1833〜83。 数多くの古典文学作品に、想像力豊かな挿絵をえがいたフランスの挿絵画家。
ストラスブールに生まれ、15歳でパリの風刺紙「笑いの時報」に挿絵を掲載。17歳の時に出版人シャルル・フィリポンに見出されてパリに出て、さまざまな雑誌に挿絵を寄稿するとともに、単行本の挿絵を描いた。
1854年、22歳の時に描いたラブレーの「パンタグリュエル」の挿絵で決定的な名声を博し、バルザックの「風流滑稽譚」(1855)、 ダンテの「神曲(The Divine Comedy)」の地獄編(The Inferno)(1861)、煉獄篇(The Purgatorio)、天国篇(The
Paradise)(1868)、 セルバンテスの「ドン・キホーテ(Don Quixote)」(1863)、 ミルトンの「失楽園(The Paradise Lost)」(1865)、 「聖書(The Bible)」(1866)、 「十字軍(The Crusades)」(1877) など数多くの本の挿絵を描いた。
ドレは刊行のため40人以上の彫版工を雇い、100図以上の大巻を含め90巻以上を刊行した。
独学で十分なトレーニングをうけなかったが、巧みなデッサン力に裏打ちされた造形感覚による構図に、背景もまた丁寧に描き込まれた作品が高く評価された。
「神曲」、「聖書」は20世紀初頭までイギリス、ドイツでも再版を重ね、同時代及び後世の文学者や画家に多大な影響を与え続けている。
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