ジャンモの絵画の多くは教会からの注文を得て描かれたが、彼自身の宗教的信念は、近代主義的カトリック教徒の護教論者の影響を強く受けている。
一方で、彼が個人的に精力を傾けたのは「魂の詩(The Poem of The Soul)」と呼ばれる18の寓意的油彩、16の素描、そして詩からなる作品で、これに40年以上の歳月を注いだ。この連作は魂の精神的肉体的変遷をたどるもので、母性愛、神そして世俗の愛というテーマが繰り返されている。
また、この連作は、自伝的内容や1848年の革命など同時代の政治的事件をも反映しているといわれる。 これはやがてボードレールやゴーティエらに評価され、ドラクロアの後押しもあって1855年の万国博覧会で公開されたが、大衆には理解されることはなく、その後この画家は不遇のうちに忘却の淵に追いやられてしまうこととなった。